ですかよねぇ
2011年 04月 01日
フランス語がしゃべれない。
アイキャントスピークフレンチ。
ジュパルパフランセ。
英語だって、フランス語よりは多少できるとはいえ、
旅行会話に毛が生えた程度。
そんな私でも何とかこの国で生き仕事できているのは、
偏に職場の優秀なスタッフのおかげである。
フランス語・英語はもちろん、日本語まで器用に操る彼らは、
私や同僚の駐在員の指示を的確にこなし、
時にはプライベートのお願いも聞いてくれる。
本当に頼りになる存在だ。
おかげで私はフランス語を話す必要がなくなり、
ますますフランス語を勉強しなくなり…というのが
自分の甘えに過ぎないことも、
他人から言われなくても重々わかってはいる。
わかってる。わかってはいるんだ。
それはさておき。
先日、ドイツへ出張に行った時のこと。
私の勤め先はベルリンにも事務所があるため、
そこのスタッフにお世話になることになった。
こちらもパリに負けず劣らず優秀で、
私より年下にもかかわらず、
言葉の面だけでなく私のサポートをてきぱきとこなしてくれて、
私の仕事自体も随分と楽になった。
1週間に及ぶ出張が終わりに近づき、
それなりに親しくなった彼とタクシーの車内で話している時だった。
もちろん日本語で。
彼が言った。
「○○ですかよねぇ」
語尾が強烈に印象に残っているため、
話の内容は覚えていない。
「明日もまた雨ですかよねぇ」くらいの
他愛のない会話だったと思う。
ですかよねぇ。
言うまでもなく、
「ですかねぇ」と「ですよねぇ」が混ざり合って構成された言葉だ。
「ですかねぇ」は相手に意見を求める時に使う。
英語で言うと「ハウドゥーユースィンク?」。
【用例】 今年の紅白の司会はまた嵐ですかねぇ。
対して「ですよねぇ」は自分の意見を述べた上で
相手に同意を求める言い方である。
英語の付加疑問、フランス語の「ネスパ?」にあたる。
【用例】 国際救助隊のエースはやっぱりジョンですよねぇ。
ネイティヴの日本語使いである
我々(というか私)の感覚からすれば、
この2つが混ざることはまずない。
しかし日本語が「勉強」する対象だった
ドイツ人の彼の頭の中では、
その2つが混同され、いつの間にかつながってしまったのだろう。
あるいは最初から間違って覚えていたのかも知れない。
いずれにしても、
「ですかよねぇ」が妙にツボに入った私は、
偉そうに「ですかねぇ、は相手の意見を聞く時に…」などと
延々彼に講釈を垂れてしまった。
彼は少し恥ずかしそうに笑いながら、
「どこかおかしかったですか?」と
これまた流暢な日本語で聞き返していた。
でも、よく考えてみれば。
これって私が必死にフランス語で話している時、
それを聞いているフランス人が
いつも心の中で突っ込んでいることではないか。
しかも恐らくはもっとずっと手前のレベルで。
「そこでトレビアン、はないやろ」的な。
そう考えると、たかが語尾の些細な間違いを論って
笑い者にしてしまった彼には、
申し訳ない気持ちで一杯である。デゾレ、Iくん。
言葉って、本当に難しいものですかよねぇ。
アイキャントスピークフレンチ。
ジュパルパフランセ。
英語だって、フランス語よりは多少できるとはいえ、
旅行会話に毛が生えた程度。
そんな私でも何とかこの国で生き仕事できているのは、
偏に職場の優秀なスタッフのおかげである。
フランス語・英語はもちろん、日本語まで器用に操る彼らは、
私や同僚の駐在員の指示を的確にこなし、
時にはプライベートのお願いも聞いてくれる。
本当に頼りになる存在だ。
おかげで私はフランス語を話す必要がなくなり、
ますますフランス語を勉強しなくなり…というのが
自分の甘えに過ぎないことも、
他人から言われなくても重々わかってはいる。
わかってる。わかってはいるんだ。
それはさておき。
先日、ドイツへ出張に行った時のこと。
私の勤め先はベルリンにも事務所があるため、
そこのスタッフにお世話になることになった。
こちらもパリに負けず劣らず優秀で、
私より年下にもかかわらず、
言葉の面だけでなく私のサポートをてきぱきとこなしてくれて、
私の仕事自体も随分と楽になった。
1週間に及ぶ出張が終わりに近づき、
それなりに親しくなった彼とタクシーの車内で話している時だった。
もちろん日本語で。
彼が言った。
「○○ですかよねぇ」
語尾が強烈に印象に残っているため、
話の内容は覚えていない。
「明日もまた雨ですかよねぇ」くらいの
他愛のない会話だったと思う。
ですかよねぇ。
言うまでもなく、
「ですかねぇ」と「ですよねぇ」が混ざり合って構成された言葉だ。
「ですかねぇ」は相手に意見を求める時に使う。
英語で言うと「ハウドゥーユースィンク?」。
【用例】 今年の紅白の司会はまた嵐ですかねぇ。
対して「ですよねぇ」は自分の意見を述べた上で
相手に同意を求める言い方である。
英語の付加疑問、フランス語の「ネスパ?」にあたる。
【用例】 国際救助隊のエースはやっぱりジョンですよねぇ。
ネイティヴの日本語使いである
我々(というか私)の感覚からすれば、
この2つが混ざることはまずない。
しかし日本語が「勉強」する対象だった
ドイツ人の彼の頭の中では、
その2つが混同され、いつの間にかつながってしまったのだろう。
あるいは最初から間違って覚えていたのかも知れない。
いずれにしても、
「ですかよねぇ」が妙にツボに入った私は、
偉そうに「ですかねぇ、は相手の意見を聞く時に…」などと
延々彼に講釈を垂れてしまった。
彼は少し恥ずかしそうに笑いながら、
「どこかおかしかったですか?」と
これまた流暢な日本語で聞き返していた。
でも、よく考えてみれば。
これって私が必死にフランス語で話している時、
それを聞いているフランス人が
いつも心の中で突っ込んでいることではないか。
しかも恐らくはもっとずっと手前のレベルで。
「そこでトレビアン、はないやろ」的な。
そう考えると、たかが語尾の些細な間違いを論って
笑い者にしてしまった彼には、
申し訳ない気持ちで一杯である。デゾレ、Iくん。
言葉って、本当に難しいものですかよねぇ。
by j-tracy | 2011-04-01 07:39 | 日々 | Trackback | Comments(0)
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